11月19日 輪島市「山崩案件」重機埋まる…。
急遽、明日から山崩れ裏庭の敷地地盤を固める為にセメントを使う事にしました。そのため明日予定していたヘルプ作業を昨日済ませて、今日は裏山作業の準備を行いました。
でも…昨日からミゾレ交じりの雨が沢山降っているので、現場に登るのも一苦労…。アームで引き揚げながら何とか登りました。更に泥沼化している裏山。嫌な予感しかしませんが、ここで暮らして行く方が少しでも安心して冬を越せるように、既に無い力を振り絞っています。正直、苦しいです。綺麗ごとではありません。「だったら帰ればいい!」確かにそうです。でも弱音を吐いてでも毒を吐いてでも?やり遂げなければならない事と言う物がコレだと思って向き合っています。


泥現場は動けば動くほど荒れます。施工業者なら間違いなく鉄板を敷きますが、そんな資機材はありません。重機にも非常にリスクのある使い方で心が痛みますが自分にも重機にもムチを入れて作業開始!

▲ 写真で見ると大したことがないように見えます。重機のキャタピラの上部まで沈む泥なので進みません。この場所で重機が身動きできなくなり、脱出に1時間使ってしまいました。詳しくは下の日報動画にて。
脱出後「出来ない」という事が余りにも悔しくて、更に二回アプローチしました。建物裏側の1/3の場所まで埋め戻しが出来ました。あとは脱出しながら均等に慣らします。でも明日再びセメント作業で突入するのでグダグダになりますが…。


11月20日 輪島市「山崩案件」作業路開通プロジェクト!
朝、現場に行って最初に見た光景に愕然としました。
今日から行うセメント土壌改良の準備をしっかりと済ませて帰ったのですが、一夜明けたらこの状態です。これではとても作業になりません…。ありとあらゆる手段を何度も試しています。でも資機材に限界があります。今ある物・人材で対処するしかありません。「今の私には余りにもハードルが高かったのか?」と弱気にさえなる。「だけど何か手段があるはずだ!」と信じて現場に来ています。「もう一度水抜きからやろう…」とスコップを取りに行ったら、当団体スタッフ魚谷さんが早々に駆け付けて下さいました><!

魚谷さんは来て早々、黙々と水路を掘り進め、大量の水が流れて行きました!!(今日は泥仕事の極みで写真があまりありません…動画でご案内しておりますので是非ご覧ください)


今日は全体の施工予定面積の2/3を行いました。使ったセメント量は500㎏。しっかり固まるまでには1週間との事ですが、施工中にも明らかに沼が地面に変化しているのを体感しました。絶対に立って歩けなかった場所も、何とか少し沈みながら歩ける感じです。重機で走るには、まだまだ時間が必要ですが、大きな一歩です!。

11月21日~22日 輪島市「山崩案件」作業路開通プロジェクト2
今日は、すっかり長期戦になってしまっている「裏山崩れによる泥被害から住宅を守る作業」の決戦日です。何度くじけそうになった事か…いや、ここ数日は既にくじけていました。今日は支援仲間が結集!昨日に引き続き魚谷さん、上野さん、山田さんが集結。超難関作業の決戦日ですが合計5名で挑むので私は気持ちが非常に良い朝。

活動支援を受けるには活動内容が解る写真や、その効果・被災者様に役立ったか?等が感じられる写真の提出が求められます…。でも残念なことに、職人気質の私どもは作業に没頭しますと写真の事を完璧に忘れていますので、いわゆる〝映え〟ません。写真・記録係?なる者を手配する団体もありますが、当方にはその余裕もありませんし泥まみれの時にスマホを触るのも難しいのです。

▲ 小雨まじりの現場に到着。
今日の支援スタッフも超精鋭部隊です。パワー充分!「創意工夫の精神で構築する」(ディバイス コンポジション)そのものの面々。目まぐるしく天候が変わる一日でしたし、セメント運搬~散布~練り込み~転圧~側溝掘り~重機保守洗浄等…短時間に多くの事を求められるキツイ現場でした。でも気心知れた同志との作業はそのキツさも全て讃えあえる。


▲ 排土板を後方の状態で入るのは、排土板油圧ホースを守るため…それと、この泥の場合排土板への泥の抵抗でバックが出来なくなる可能性があるからです。突入したのは良いですが、思っていた通りの泥深さ…クローラー(キャタピラ)もうまくコントロールできません。ブームの付け根を超えた位置まで泥に浸かるので「ごめんよ…」と重機に呟きつつ頑張って頂きます(涙)。


物凄い速さで仕上げます!セメントなので時間も勝負なんです…。それを物語るかのように、中間の写真がありません。全員が手一杯状態で突き進みました。そしていきなり完成写真…。

遅いお昼を食べます。食堂まで行くと約2時間ロスしますから今日は全員お弁当持参。山田先生(氷見市社協)がダンプの上でお湯を沸かし、皆にカップみそ汁をご馳走してくれました!!こんな現場で暖かな物を頂けるなんて…言葉にならない。本当に美味しかったです!!。上野さんは「浩二さんちゃんと食べれてないだろうなぁ~って思ってコンビニだけどお弁当買って来たよ~!」と、いつもの超ニコニコスマイルで沢山のオニギリ・乗り弁当を下さいました…。ありがとうございます!


昨日、近所のお母さんが私の現場に来て「セメン…ちょっと余らんかね?ほんのちょっと分けて欲しいんやけんど」とお話しされました。すぐ近所なので何に使いたいのか?を見に行って来ました。本当にほんのちょっとのコンクリート割れ穴補修です。先日の洪水でシャッターが押され、支柱を差し込む穴が割れてしまった状態…。
「お母さん!明日で良かったら直しに行くよ~!明日ね、いっぱい連れて来るから(笑)」とお話ししました。
そして本日!5名でセメントを持ち込んで補修(笑)さすがに母さんも「本当にこんな大勢で来た!」と爆笑していました。ほんの30分程度の作業でしたが、なんかホッとしたなぁ。


動画内、一部重機の安全推奨運用とは逸脱した使い方をしています(バケットに人を乗せる事は禁止されています)。しかし、限られた資機材の中でこのお宅に土砂が入らないようにするためには必要な手段でしたため、当方の責任において判断し、スタッフの安全確保を最優先した上で運用しております。
輪島市「山崩案件」作業路開通プロジェクト3〝静かに完了〟
セメントの影響なのか?手がガサガサで布が引っかかる(笑)。スマホの指紋認証も受け付けなくなったので手の写真をUPしても何ら問題がなさそうです。
昨夜は咳が酷くて眠れませんでした…。たぶんちょっと疲れが出たかな?と言う状況です。一番の原因は既に35日超えのダンプ宿泊です。ダンプと言うのは基本的に仕事の車…長靴で乗るし泥道を行きます。作業着で乗るし埃だらけになります。その中で生活をするというのはやはり限界があります。
今回は「衛生面」に留意して、長靴で車を運転しない!と決めて来て、車内はサンダルに徹しています。それでも泥靴や作業着を車内に積んでいますから、結局は同じなんです。寒くてヒーターをONにするとそのホコリが舞います…潔癖症とは正反対の私であっても、やはり体は傷んだようです。

▼ 昨日の雨でまた池が出来ていたらどうしよう…?と不安な思いもありましたが、皆であれだけ完璧なセメント工事をしたので絶対大丈夫!と信じて現場に向かいました。まずはその現場の50m手前の特別案件?〝おかあさんの家の前のコンクリート〟を確認。ガッチリ固まっていました!

▼ そして現場へ…。昨夜からの大雨でも池にならず!しっかりと水をU字溝に流し込んでいました。こんな美しい道!見たことがありません(涙)。まだ重機が乗れる堅さには程遠いのですが、恐らく1週間後にはガチガチに固まると思います。

▼ 昨夜からの大雨で裏山手前の地面(蔵が立っていた場所)もズブズブ状態です…。今日はこの部分の水仕舞をします。そして静かにこの案件の完全完了。山田さんと現地で解散します。


今回のこの案件…私は孫請け状態です。私にこの案件を託してくれたのは「のと復耕ラボの副会長、尾垣さん」です。尾垣さんご自身もご自宅が市の管理する擁壁から崩れ落ちてきた巨木で大損壊し、今も仮設住宅で生活をされています。それでも輪島の山間部に暮らす方々の困りごとを引受け、我々のような重機ボランティアを探し、出来る限りを尽くしています。
▼ 尾垣さんは「この案件が一番大変だった…櫻井さんに丸投げでスミマセン…でも助かりました」と言ってくれました。そして私の泥だらけの重機とダンプを高圧洗浄機で2時間近く雨の中黙々と洗ってくれました。これ以上の労いはない。

当団体は「赤い羽根共同募金会」様のボラサポ助成を受け、多くの皆様のご支援・ご協力によりまして活動を進めさせて頂いております。常に皆様からの貴重なご寄付により活動をさせて頂いていると言う意識をもって、ひとつひとつ丁寧に案件完了に向けて活動いたしております。ご寄付くださった皆様、本当にありがとうございます。

