令和6年能登半島地震<第三次活動ログ17「輪島市」>11月8日~13日

輪島市街地!<町内空き地に堆積した泥対応>

今朝は寒かった…ダンプを止める場所がなかったので海辺で寝たのですが、さすがに寒くて目が覚めました。ダンプって言うのは断熱材も防音材も入っていない乗り物なので、冷えるとハンドルまで冷たくなります。お陰で超早起きできたので朝7時から作業開始!。平時であれば7時から重機を動かすなんて言うのはNGですが、輪島市街地・こちらの町内の皆様は冬までに一日も早く日常を取り戻そうとカウントダウンが始まっています。なので元気に挨拶しながらご近所皆様と作戦会議!
※昨日も掲載してありますが、こちらの土地の洪水泥を取り除くのがミッションです。

ダンプが中に入れるようにスペースを作ります。この空間にダンプをバックで入れて四方八方に作った山を積み込む作戦です…ダンプが埋まらなければいいのですが…。

土ってイジルととたんに量が増えるんですよ…。18m×13m程度の敷地に泥が25㎝~30㎝積層しているので単純に考えても70立米…ドロの比重は重いのを考慮して1立米で約1.8トンとしても126トン程度かな。それを3tダンプ・4tダンプで三日かけて搬出する作戦です。

果てしない作業になる気がしますが、夕方にご近所のお母さんが「えええ!?もうこんなにやったん??頑張ったねー!」と嬉しそうに声をかけてくれました…私も本当に嬉しくなっちゃうような笑顔でした(^^!
そもそも3t未満のバックホーでやるレベルの作業ではない気がしますが、私の敬愛するNGO日本警察消防スポーツ連盟事務局長 志澤公一氏は「災害支援はそこにある人材・資機材を駆使して、可能な事を可能な限り現場で考えて行う」と語られています。潤沢な機材や人材があるのはプロの仕事。災害支援活動ではそのようなツールなど準備できません。例えば「敷板鉄板が欲しい」「大きなセルフローダーが欲しい!大きなバックホーが欲しい!10tダンプが欲しい!」…そんな事を言っていても誰も救われません。今そこにある危機を今持っている資機材・人材で対応して行く!。

<輪島市街地「一期一会の大阪府ダンプマン」>

今朝も寒かった!極寒地に住んでいる私は寒さには強いのですが、寝るときに寒いのはやはり厳しい…。AM3時ごろ我慢できずに仕方なくダンプのエンジンを始動して暖房をON!。そのまま寝袋で寝たのですが、熱すぎたようでまるでサウナ…。AM6時から全部着替えて寝袋をコインランドリーに持って行って洗いました。まぁ~でもサウナと同じ?なので気分爽快です。
そのままAM7時30分から現場へ。

この現場は11/13~15日にメンバー3名を増員して一気に残土搬出する予定。4tダンプはお隣の駐車場から積み込み。3tダンプは逆方向から敷地奥まで入って行くイメージで構内整備をしました。

今日はダンプ乗りも居ないので、環境整備のみで別現場に移動かな?と思っていたところ!なんと大阪府からボランティアに来られた紺屋さん(会社員)が「自分ダンプで運びましょか?」とご協力くださいました!。初めてお会いする方ですが、同じ目的!志!の仲間ですのでお願いいたしました!。

捨て場が近いので速い!!ダンプ1台でもかなり回転が早い(笑)僅か4時間で12回捨てに行っていただきました。全部で7山作ったのですが2山搬出完了!!紺屋さんが帰られる際「またどこかの被災地で!」とご挨拶されて行きました(カッコよすぎヤロ!!)。お互い名刺交換もしないしフルネームも知りません(笑)でもこの地で確実に協働し、結果を出した一日です。一期一会。紺屋さん本当にありがとうございました!!助かりました!(写真お名前掲載承諾済み)

さて、突然石の写真ですが…輪島市街地に住まれ大洪水被害に遭われたこの土地の最も近所にお住いのお母さん(78歳)。ご近所で生まれ、ご実家の隣で素晴らしいお店を経営されて来たやり手のお母さんです。それこそ歴代総理大臣が食べに来られた料亭のような立派なお店…ですがお店は地震で崩壊。公費解体が決定しています。
お店の中を見せて頂きましたが、母さんが泣きながら思い出を語ってくれてのご案内だったので、とても写真何て撮れません…私はそれが仕事ではありません。

お庭には凄く大きな石!岩??たぶん5~8tはあります。それと中型の石(1t弱)がいくつかありました。このお母さんの父親が大の石好きで、生前に展示館のような事もされた方です。その娘さんであるお母さん。お父さんとの思い出の石なのでしょう…「これを自宅の庭に運びたい」と仰っていました。

庭石屋に頼んだら一声数十万。5t超えの巨石はユニックでも無理ですからラフタークレーンも必要かも知れません。私の資機材では対応できないのですが、中サイズの1トン弱なら無理すれば何とか扱えます。そこでこの2つの石を掘り起こし、母さんの今の家のお庭に運ぶ約束をしました。

このお母さん「あんた、いつも早くから来てくれてるの知っとるよ」って(ダンプで寝てるから早いだけなんですが)。ワイプラザ(輪島のスーパー)の休憩場で私が全部食べちゃったけど、被災者様からのご要望に、力を合わせて活動してくださっている皆様にくださった御心遣いだと思います。
輪島市は日常から程遠い。まだまだ風化させる時ではありません。一ヶ月後には雪が降ります。凸凹の道路は除雪もままならないはず。被災していない我々はこの現実から目を逸らす事も簡単にできますが、人として誰もが問われていると私は感じています。
「頑張ろう能登」ではありません!「支えよう能登…みんなで」

輪島市街地「母さんを元気にする石!&大阪府ダンプマン再び!」

昨日の動画の通り…今日は山間部の案件を先延ばしにして、輪島市街地の母さんの大切な石を、地震で倒壊し解体するお店から、洪水で大被害を被ったご自宅の庭に運びます。

泥を出している土地の方からダンプでゴロンと落とします。落としてから今度はまた戻って重機を積んで持ってきます。母さんと位置や方向を確かめながら配置します!

午前9時半。無事に鎮座。お母さん、物凄く嬉しそうでした。

スムースに終わったので、泥だし現場の整備をしていましたら、何と!昨日の「大阪府のダンプマン紺屋さん」が「今日もできますよ~!」と再び登場!!一時間に4往復(3t×4回=12t/1時間)物凄い速さでグイグイと山を搬出して行きます!。本当に爽やかで素敵な方なんですよ!年齢をお伺いしましたら、何と!私の1個上の先輩でした。んんん~ナイスガイ!(笑)

見通しが立ってきました!紺屋さん本当にありがとうございました!。明日の朝、大阪府に向けて帰られるそうです。素晴らしい出会いとご協力に感謝いたしております!

この現場は11/13~15の間に総勢8人工を投じて完全完了に持ち込む予定です。
気が付いたら今日は何も食べていない…山間部の現場に向かうついでにコンビニで3食分食べようと思います(笑)。明日からは山崩れ現場…本当に怖い現場です。気を張って挑んでまいります。

輪島市の山間部「山崩れから家を守れ!底なし沼との終わりなき戦」

輪島市三井(みい)と言う山間部の案件に挑みました。ここでは建物の裏山が崩れ、家の1F外壁に泥が覆いかぶさっている場所です。先日その大半を取り除きましたが、このままではまた雪の影響などで土砂が惜し寄せてきます。それを止めるためにも雪が降る前に何とか安全な状態を作りたいのです。
でも、山から水が湧いてきます…水を吸った泥は深さ50㎝の沼のようになり、重機を阻み動けなくなります。

今日は「のと復耕ラボ」の林業家、尾垣さんと二人で作業をさせて頂きました。心血を注がれているはご自身の新居も大変な被害に遭われていますが、三井地域はじめ他の被災地支援に心血を注がれています。

「自らも被災者…でも地域の為に尽くす活動者」「小鳥の一滴」

今日も「のと復耕ラボ」の林業家、尾垣さんと二人で作業をさせて頂きました。昨日の日誌の通り…尾垣さんご自身もご自宅が大変な被害に遭い、今はお子さん奥さまと災害仮設住宅に住まれています。でもボランティア活動拠点の技術系スタッフとして1月の地震直後から活動されています。私よりも12歳ほど若い方なのですが、このようなハートを持つ方がいらっしゃる事に我々も元気を頂いています。そのように書く事…語る事は簡単ですが、実践し続ける事は本当に物凄い事です。

山と言うのは本当に水が動いているんだと痛感します。雨も降っていないのに既に50㎝の水が貯まり、長靴を超える深さの泥になっていました。今ある資機材だけで、どのように対応すべきか?について模索しながら尾垣さんと重機を洗いました。

頑張っても頑張っても結果が出ない事の連続。「頑張りが足りないのか?スキルが足りないのか?資機材・資金が足りないのか?」と頭を抱えていた私に、当団体スタッフの魚谷さんがこんなメッセージを下さいました。心に響いたので掲載させて頂きます。

櫻井さんのお言葉をお受けして、
大火の森に小鳥が口ばしに水を含んで火を消そうとする物語を思い出しました。
他の動物からは無謀だと言われますが、小鳥は何度も何度も水を運びます。
いくら無謀であっても、そうせざるをえない小鳥の姿に私は心打たれます。
小鳥が小さく弱い理由は、森の痛みを聴くため。
目撃されたあの黒龍のような雲が、いつの日か、櫻井さんの「身を投じる美学」によって、銀の龍に変わる日を私は信じています。

魚谷さん本当にありがとうございます。
こんなに尊い小鳥とは違い、すぐに弱音を溢してしまう私なのですが、大変な励みになりました。身に余るメッセージ、パワーを頂きました!

この文章の中にあります「龍」ですが、実は9/21午前中…LIVE報道で能登・輪島がとんでもない洪水被害を見守る事しかできず、能登半島の皆様を思い、長野県の自宅庭に出て空を仰ぎ祈ろうとしました。そしたら下の写真のような雲が突如発生して頭上で消えました…この同じ雲を見た方がいたようで、TVニュースにも出ていました。下写真は私が撮影したものです。地震災害活動で既に80日以上活動してきたので、今年はもう支援活動に行けないと思っていましたが、この雲を見て「少しでもお役に立てるなら行こう…」と思い急遽準備をしました。

昨日、長靴が泥から抜けず倒れた時に右手をついてしまい手首を痛めました…。怪我すると何でもガムテで直す癖があります。ボラサポさんが下さったガムテープ!粘着力が凄く強力です!!翌日剥がすときに腕の毛が一回り抜けました(笑)。

当団体は「赤い羽根共同募金会」様のボラサポ助成を受け、多くの皆様のご支援・ご協力によりまして活動を進めさせて頂いております。常に皆様からの貴重なご寄付により活動をさせて頂いていると言う意識をもって、ひとつひとつ丁寧に案件完了に向けて活動いたしております。ご寄付くださった皆様、本当にありがとうございます。