5月10日:「釣鐘救出作戦!」<志賀町田中 浄法寺>
私が初めて志賀町田中の山寺…「浄法寺」様に伺ったのは、5月3日。志賀町社協様案件でご住職宅の灯篭を撤去に伺った事がきっかけでした。完了させて境内を見渡したところ…釣鐘堂が谷に向かって崩れ、その屋根の下に釣鐘が挟まっていました。
お話を伺いました所、お寺は宗教法人のため公費での解体も釣鐘救出も対象外との事。しかも、歯止めのかからない過疎と、今回の地震で檀家の半数が土地を離れ、現時点の檀家の数は10軒程度と言った非常に厳しい現実を知りました。でもご住職はさすが仏の道に生きる方…現実を受けとめ、淡々と境内の雑草を手で取りながら額に汗をされていました。本当に淡々と…。
私だったら大騒ぎをして「やってられない><!!」と投げ出すか?或いはジタバタしているだけだろうと思います。でも住職はお一人で「皆さん大変ですからね…仕方ないですわ…」と4か月以上、全壊の本堂を見ながら境内の美化に努められています。
灯篭撤去を終え、一度はその場を離れた私ですが、どうしても気になり仕方がありません。Uターンをして住職に「もしも釣鐘を引き出せたら…少しはお気持ちが変わるでしょうか?」とご相談させて頂きました。私としては、里山にお寺の鐘の音が響けば、それを聴いた方々にとって復興への応援になるのでは?と感じましたし、檀家の方々にとっても「菩提寺も頑張ってる!共に頑張ってる!!」と、僅かでも背中を押し肩を支える事が出来るのではないでしょうか?とご提案をさせて頂きました。その後、3回に渡りお邪魔させて頂き、作業準備を進めていました。

▲ ただ、私の重機で揚げられるかどうか?ギリギリな感じでしたし、社協の案件ではないため、100%自己責任での活動になります。ボラ保険も適応外です…。あまりにもリスクが高い状況でしたため、NGO日本警察消防スポーツ連盟事務局長の志澤公一さんに事案をお知らせしました。そしてプロボノ(技術系プロ案件を無償活動するボランティア)として当該現場の総指揮・監督としてご協力頂けると快諾頂きました!。志澤さんは現職の消防士さん。危機管理の教育もされています。「鬼に金棒!現場に志澤!!」です(笑)※失礼…(^^;


まずは片方の屋根を取り除きます。そして釣鐘が露出させて吊り上げます。重機も谷手前での作業ですし、鐘が重いし、ブーム・アームを最高に伸ばした状態での釣りあげは危険です。なので志澤さんに状況を把握頂き、安全確保の上で丁寧に作業を進めて行きます。

結論から言いますと「大成功!」なのですが、仮設環境での動画作成や日報掲載をするには、余りにも勿体ない程の感動ドキュメンタリーでしたため、詳細・動画は第二次活動を終え帰宅してから作って掲載したいと思います。
数少ない檀家の皆様…檀家総代の方もお集り頂き、我々の作業を見守り「凄い!良かった!!」と喜んで下さいました。そして皆さんで金を突きました。いや…突いたのではなく、カケヤを使って叩いたと言うのが正しいです。
里山に響きました。通常、鐘は地面に置いたら鳴らない(余韻が減る)物ですが、石で組まれた釣鐘堂の中心には共鳴用の穴が開いているため、思いのほかいい音が響きました。皆で笑顔になりました…。

こちらのお寺は、おそらく数か月~数年の間に解体されます。でもこの鐘と土台は残こると思います。観光で能登半島に来られました際には、是非行かれてください。鐘を叩いて(突いて)ください。間違いなくパワースポットです!どうかどうか!この鐘の音を聴きに来てください。そして!お賽銭~お布施をお忘れなく(^^!!
本当は「NHK金沢」さんが取材に来ていただけるかも?と言う段取りがありましたが、ダメでした…。なので帰宅後に15分程度のドキュメンタリー動画を自主制作しました!
5月11日
「志賀町赤住漁港」付近へと南下。灯篭1基と石臼5組(10個)を積み込んで仮置き場へ向かいます!!


無事に被災ゴミ仮置き場へ搬出できたので再び現場に戻り重機を積み、明日の超重量級現場!?に下見に向かいます…。重機が入れるのか?ダンプが横付けできるのか?が危うい現場なのです。手で動かせるレベルの灯篭ではなさそうなので、非常に気になっています。その後、本日の活動報告を行うために志賀町社協さんへ行きます。
5月12日
年間降雨量が日本1位~2位程度少ないと言われている長野県の東信地区に住んでから、私は結構雨が好きになりました。でも濡れるのは嫌なんですけどね><!雨音が好きなだけです(笑)。今日は雨…。ヘルメットに当たる雨音に脳を刺激されながら?超ド級案件に取り組みました。志賀町でもかなり上の方の「西海千ノ浦」と言う集落です。おそらく漁村です!目の前に素晴らしい海が広がっています…今日は白波立てて轟轟と唸る海!怖い海です。
何が超ド級か!?と言うのは、まず第一に重機が入りきれない極狭環境…入ったらUターン出来ないので排土板の向きが変えられません。つまり重量物を吊り下げる事は出来ません(逆向きに入ったらダンプに載せられません)。こんな説明じゃ解らないと思いますが、簡単に言うと…人力に頼る部分が多い案件です。
下の写真はビフォー・アフターです。とにかく数が多くて写真に撮り切れていません(7基)。
▼撤去前


▼撤去後(基礎部分は残地です)

▼撤去前

▼撤去後

▼撤去前

▼撤去後

▼ おわった~!と思ったら…この戸(門?)の中に、まだまだありました(^^;

灯篭を持ったことのある方など普通は少ないと思います…。ただ見た目の10倍は重い物です。私櫻井も100kg程度までなら抱え上げられますが、こちらの灯篭は大きく、どれも100kgを超える物でした。転がしたり重機で引っ張ったりしながらなんとかダンプに乗せました。
5月13日:久しぶりに柔らかい物をツカム!?<志賀町>
今日も結構な雨でしたが午後から晴れる予報でしたので志賀町に向かいます。志賀町に入ったのが4/29・・・これまで志賀町での実働13日間で完全完了させた案件が18案件(お寺の釣鐘や日数の掛かるブロック塀案件含む)。良いペースだったと思っています。明日、2案件行う予定なので、14日間で20案件達成となります。怪我無くここまで来ている点も自負しています。怪我をしてしまったら本業が出来なくなりますし非常にマズイのです。「怪我しない!!」これは何より最優先のボランティア活動の最重要事項です。※小さな怪我(バンドエイド程度)は仕方ありませんが…。
300kgもある灯篭の下にスリングを通す時、万が一「ガタン!」と倒れこんだら腕を無くすレベルの怪我になりますし、何度かそんな悪夢を見たりもしています。それくらい怖いんです(なので灯篭下にスリングを通すときは面倒でも別吊しています)。そんなド緊張の第二次活動ですが、志賀町での活動は明日1日で完了します。気を抜かずプロ意識を更に強めて活動して行きたいと思います。
毎日毎日堅い灯篭を掴み上げているので、ユンボもだいぶ傷んでいます。新品だったアタッチメント・ツカミも、すっかり鉄の角がすり減って丸くなってしまいました…そんな過酷な作業の連続なのですが、今日は何と!ひとつかみで砕ける木のフェンス解体+灯篭撤去です。ユンボも「噛み応えの無いヤツだなぁ~」と余裕をかましている気がします(笑)。しかし油断は禁物!丁寧に美しく撤去します。




明日は更に超重量の灯篭に挑みます…今期の志賀町活動は最終日になりますが、あと2案件!倒壊灯篭3基を美しく取り除きたいです。
当団体は「赤い羽根共同募金会」様のボラサポ助成を受け、多くの皆様のご支援・ご協力によりまして活動を進めさせて頂いております。常に皆様からの貴重なご寄付により活動をさせて頂いていると言う意識をもって、ひとつひとつ丁寧に案件完了に向けて活動いたしております。ご寄付くださった皆様、本当にありがとうございます。

